Robinson R22 Beta II ヘリコプター フライト ノート
回転翼を持つ航空機と、固定翼の航空機とでは、その飛行方式はまったく異なります。ヘリコプターの操縦を習得することは、大きな挑戦であるだけでなく、Flight Simulator によってもたらされる最もすばらしい飛行経験の 1 つです。練習を重ねれば、ビルの屋上にも着陸できるようになります。 回転翼機操縦の基本について詳しく知りたい場合は、「ヘリコプターの操縦法」を参照してください。
フライト プランの作成および航空機の操縦は、航空機の重量、天候、滑走路の状態などのさまざまな要因によって影響を受けます。次の推奨飛行パラメータの一覧は、ISA 状態の日における最大離着陸重量で飛行を行うための概算値です。
重要 : 以下の内容は Flight Simulator でのみ使用することを前提としています。実世界で飛行するために、実際の航空機マニュアルの代わりに使用することはできません。
注意 : Flight Simulator の他のすべての航空機と同様、V 速度とチェックリストはニーボードに表示されます。飛行中にニーボードを表示するには、Shift + F10 キーを押すか、または [航空機] メニューの [ニーボード] をクリックします。
注意 : フライト ノートの速度は、すべて指示対気速度で表されています。これらの速度を基準として使用する場合は、[リアリティの設定] ダイアログ ボックスの [指示対気速度で表示] がオンになっていることを確認してください。諸元表に記載されている速度は、真対気速度で表されています。
標準設定では、この航空機は燃料とペイロードが最大の状態になっています。大気条件や高度などの要因にもよりますが、総重量が軽い場合はパフォーマンスが変化します。
目次
ジョイスティックでのヘリコプターの操作
ジョイスティックを使用して、ロビンソン R22 ベータ II ヘリコプターの飛行と出力の基本的な制御を行うことができます。
ジョイスティックのスティック部分は、ヘリコプターのサイクリック レバーとして機能し、飛行中のピッチ姿勢や、ホバリング中のヘリコプターの地上に対する動きを制御します。
Microsoft® SideWinder 3-D Pro などのジョイスティックでは、スティックを左右に回転させて、アンチトルク ペダルとして使用することができます。アンチトルク ペダルを使用して、テイル ローター ブレードのピッチを調整することによって、ヘリコプターの機首を左右に向けます。左のペダルを踏むと、ヘリコプターの機首が左に回転します。右のペダルを踏むと、ヘリコプターの機首が右に回転します。
飛行機のスロットルとして機能するジョイスティックのレバーやホイールは、ヘリコプターの場合、コレクティブ レバーとして機能します。コレクティブ レバーによって、メイン ローター ブレードのピッチがすべて同時に制御されます。コレクティブ レバーの主機能は高度の制御です。
所要滑走路長
ロビンソン R22 に必要な滑走路の長さは、機体の降着装置 (機体を支えるために地表と接触する長いバー) の長さと同じです。この航空機は、建物や船はもちろん、水の上以外であればどんなところにも着陸することができます。実際のロビンソン R22 には、水上に着陸するためのフロート装置を装備することもできます。
エンジン始動
標準の設定でフライトを開始すると、エンジンはすでに始動しています。燃料バルブ スイッチをクリックしてエンジンを停止した場合は、燃料バルブ スイッチを再度クリックしてバルブを ON にしないと、エンジンを再始動することができません。
ホバリングとタキシング
ヘリコプターのタキシングは、ホバー タキシングとも呼ばれます。つまり、地上から数フィート上でホバリングしながら前に進みます。一般にこのテクニックは、空港内のあるエリアから別のエリアにヘリコプターをタキシングする場合や、ごく短距離内でヘリコプターを移動させる必要がある場合に使用します。
通常の気象条件および運用重量で、ホバリングおよびホバー タキシングを行うには 70 ~ 75% のトルクが必要です。降着装置を地上約 3 フィート (1 m) より高く持ち上げる場合は、ヘリコプターが地面効果の範囲外を飛行することになるので、ホバリングを維持するには約 10% の出力が余分に必要になります。
背の高い草の上、険しくごつごつした地形、高高度など、地面効果が働かない場所では、ホバリングできない可能性があることを頭に入れておいてください。
- ヘリコプターが動く方向は、サイクリック レバーでコントロールすることを忘れないでください。
- 正しい高度を維持するためには、コレクティブ レバーを細かくスムーズに調整します。
- 機首をまっすぐに保つには、左右どちらかのアンチトルク ペダルを踏みます。
フラップ
ヘリコプターにフラップはありません。
離陸
風向きと風速に注意してください。離陸と上昇の際には、横へ流されるのを最小限に抑え、ヘリコプターの性能を効率よく発揮するために、風向きと平行に離陸するようにします。
メイン ローター ディスクを吹き抜ける風には、対気速度と同じ効果があることを覚えておいてください。たとえば、ヘリコプターが 10 ~ 15 ノットの風に向かい合っている場合、ローターは地上でも有効前進揚力 (ETL) の影響を受けます。
垂直離陸の準備ができたら、風景オブジェクトを基準にします。建物、タワー、またはガス タンクなどの遠くの目印に注目します。これらの目印や地平線を、浮き上がる際に姿勢や高度を維持するための目標として使用します。
サイクリック レバー (ジョイスティックのスティック) をほぼ中立の状態に設定します。ジョイスティックのスロットルを操作するか、F2 キーを押して、コレクティブ レバーを完全に下げます。
F3 キーを押すか、またはジョイスティックのスロットルを前方に倒して、ゆっくりと、スムーズにコレクティブ レバーを上げていきます。 トルクが 40 ~ 60% に達すると、ヘリコプターは浮き上がり始めます。この状態にはスムーズにゆっくりと移行してください。
ヘリコプターの降着装置が地面から離れると、機体は右へドリフトし始めます。その位置でコレクティブ レバーを固定します。ヘリコプターの位置を保持するには、サイクリック レバーをわずかに左へ倒します。
左のペダルを踏んで、メイン ローターからのトルクを補正します (または、ジョイスティックを左にひねるか、左のラダー ペダルを押すか、あるいはテンキーの 0 キーを押します)。
ヘリコプターの外に目を向け、焦点を地平線などの目視できる手掛かりに合わせます。上昇を続けるには、コレクティブ レバーをスムーズに上げていきます。
上昇するときは、必ず左のペダルに力を加えます。また、機首方位および姿勢を維持するためには、サイクリック (ジョイスティックを操作するか、↑キーまたは↓キーを押します) およびペダル (ジョイスティックをひねるか、テンキーの 0 (左) または Enter (右) キーを押します) をスムーズに細かく調整します。
ヘリコプターの降着装置が、地上約 3 フィート (1 m) の位置に来るようにします。これは、エンジンの故障に備えて低空飛行を続け、ヘリコプターを地面効果内にとどまらせておくためです。ホバリングを維持するには、70 ~ 75% の出力が必要になります。
コレクティブ レバーを上下に動かして高度を維持します。 サイクリック レバーを少しずつ動かして正しい姿勢を維持します。また、アンチトルク ペダルを使用して、ヘリコプターの機首が回転しないようにします。
風の影響を修正する必要がある場合もあります。 向かい風の中で離陸する場合はサイクリック レバーを少し前へ、左からのクロスウィンドにはサイクリック レバーを左へというような操作が必要になります。
離陸の準備ができたら、サイクリック レバーを静かに少し前に倒して (ジョイスティックを前に倒すか、または↑キーを押します) 機首を下げ、離陸経路に沿って前進を開始します。前進を始めても、ヘリコプターが動こうとしない場合があります。その場合は、ジョイスティックのスロットル設定を上げるか、または F3 キーを押して、コレクティブ レバーをわずかに上げて補正します。
対気速度が 10 ~ 15 ノットに達したら、ヘリコプターは有効前進揚力を受けます。機首は左へ向き、少し上がります。機首が上がるのを防ぐために、サイクリック レバーを少し前方に倒してください。
サイクリック レバーを今度は左へ少し動かして (ジョイスティックを左へ倒すか、または←キーを押します)、機体が右に流されるのを防ぎます。また針路を維持するために右のペダルを踏みます (または、ジョイスティックを右にひねるか、右のラダー ペダルを使用するか、あるいはテンキーの Enter キーを押します)。ヘリコプターは上昇と加速を続けます。
この時点で、危なっかしく感じるかもしれませんが、それはもっともな反応です。ヘリコプターの操縦は簡単ではなく、その操作は、ボールの上に別のボールを載せてバランスを取ろうとするようなものなのです。
ヘリコプター用のトラフィック パターンを飛行し、離陸を続けます。300 フィート (90 m) までは 60 ノットで垂直に上昇します。ヘリコプターの機首は、ほぼ水平の状態で維持します。
左右どちらか (標準のトラフィック パターンでは左) に 90°旋回して、クロスウィンド レグに進入します。60 ノットの指示対気速度 (KIAS) を維持し、高度 500 フィート (150 m) まで上昇を続けてください。
加速し、上昇率を維持するために、コレクティブ レバーを上げ、サイクリック レバーをほんの少し前方へ動かします。クロスウィンド レグでは、トラフィック パターンから離脱することも、または 90°旋回してもう一度ダウンウィンド レグにアプローチして着陸することもできます。
上昇
標準の天候状態では、ロビンソン R22 は、平均海面から最大で毎分約 1,300 フィートの速度で上昇することができます。この航空機の最良上昇率速度は 53 ノットです。ただし、エンジンが故障した場合のオートローテーションで使用する速度と同じ 60 ~ 65 ノットが適切な上昇速度です。
通常の上昇では、コレクティブ レバーを調整して (ジョイスティックのスロットルを使用するか、または F3 キーを押します)、地面効果内でホバリングを維持するのに必要なトルクより 10% 上のトルクを設定します。
標準的な条件と運用重量では、通常の上昇に 80 ~ 85% のトルクが必要になります。サイクリック (ジョイスティックまたは方向キー) を使用して、約 60 ノットの対気速度を維持できるピッチ姿勢にします。
上昇の際、次の注意点を頭に入れておいてください。
- 出力および上昇率の制御には、コレクティブ レバーを使用します。
- エンジン計器を綿密にチェックし、運用制限内であることを確認します。
- 機外の地平線を見ながら、姿勢 (つまり対気速度) を維持します。視線の焦点が機首に近すぎると、正しい姿勢の維持が困難になります。
- 対気速度およびヘリコプターの姿勢の制御にはサイクリック レバーを使用します。針路を維持するには、または地表上の経路を一定に飛行するためのクラブ飛行角度を作るには、アンチトルク ペダルを使用します。
- トリム、つまり調和飛行の維持には、アンチトルク ペダルを使用します。スリップ (内滑り) やスキッド (外滑り) は著しく上昇力を低減させてしまいます。
上昇から水平飛行に移行する場合は、水平飛行を行う高度より少し下の高度からコレクティブ レバーを下げ始めます。トルクを巡航設定まで減らして、右のアンチトルク ペダルを踏みます。サイクリック レバーを使用して巡航対気速度を維持します。速度を上げるにはサイクリック レバーを向こうに倒し、速度を下げるには手前に引きます。
巡航
巡航高度は通常、風や天候などの要因によって決定されます。飛行経路に沿って気象を作成した場合、これらの要素を考慮してフライト プランを作成してもよいでしょう。最適な高度は、そのときの機体装備および総重量で燃費が最も良くなる高度です。
通常の条件下では、ロビンソン R22 は毎時 8 ガロン (30.27 リットル/時) の燃料を消費しながら約 96 ノットで巡航します。
地表経路を維持するには、アンチトルク ペダルを使用してヘリコプターを風上の方に向け、適切なクラブ飛行角度を作ります。旋回する場合は、サイクリック レバーを使用してヘリコプターをバンクさせます。
降下
速度を出しすぎずに快適な降下率で降下するには、コレクティブ レバーを下げてメイン ローターのピッチを下げる必要があります。コレクティブ レバーは、ジョイスティックのスロットルを操作するか、または F2 キーを押して調整します。トルクが減少してきたら、右のアンチトルク ペダルを踏む必要があります。
コレクティブ レバーを下げると機首が下がるので、正しいピッチ姿勢および対気速度を維持する必要があります。ジョイスティックを手前に引くか、または↓キーを押して、サイクリック レバーをわずかに手前に引く必要があることも忘れないでください。ただし、サイクリック レバーを手前に引きすぎてはいけません。引きすぎると機体が上昇してしまいます。降下するにつれて、エンジン出力が大きくなることに注意してください。エンジン計器をチェックし、コレクティブ レバーをスムーズに下げて降下を続けます。
降下状態から水平飛行に移行する場合は、水平飛行を行いたい高度より少し上の高度からコレクティブ レバーを上げ始めます。トルクを巡航時の設定まで増やしながら、左のアンチトルク ペダルを踏みます。サイクリック レバーを使用して巡航対気速度を維持します。速度を上げるにはサイクリック レバーを向こうに倒し、速度を下げるには手前に引きます。
アプローチ
ヘリコプターのアプローチでは、ローカル トラフィックおよび地形の確認作業の方が、目標速度および飛行姿勢の制御より重要です。障害物を避けて安全に空港の交通領域に進入し、次に示す着陸手順に従ってください。
着陸
ロビンソン R22 を着陸させるには、通常の離陸手順と逆の手順を行います。つまり、高度 500 フィート (150 m) のトラフィック パターンからアプローチし、地上約 3 フィート (1 m) でホバリングを開始して、ゆっくりとスムーズに機体を降下させます。
次の手順は、良い着陸習慣を身に付け、スムーズで安定した着陸を実現するのに役立ちます。
ニーボードの着陸チェックリストを再度確認してください。
固定翼機の往来を避けたヘリコプター用のトラフィック パターンを飛行します。
アプローチの前半では、コレクティブ レバーを下げて出力を落とします (ジョイスティックのスロットルを使用するか、または F2 キーを押します)。アプローチの後半では、ちょうどホバリング時の出力になるようにスムーズに出力を上げて、地上 3 フィート (1 m) でホバリング状態にする必要があります。
降下角を 10 ~ 12°にすると、障害物との間隔が十分に取れるので着陸エリアを視認しやすくなります。
コレクティブ レバーを調整して降下率を制御します。 降下率を下げる場合は、わずかにコレクティブ レバーを上げ (ジョイスティックのスロットルを操作するか、または F3 キーを押します)、降下率を上げる場合は、わずかにコレクティブ レバーを下げます (ジョイスティックのスロットルを操作するか、または F2 キーを押します)。
着陸地点への接近速度は、サイクリック レバー (ジョイスティックまたは方向キー) を使用して調節します。 サイクリック レバーをわずかに手前に引くと接近速度は減少し、向こうに倒すと接近速度は増加します。理想的な接近速度は、普通に歩くぐらいの速さです。
着陸地点への接近率が増加するまでアプローチを続けます。着陸地点に近づいたら、サイクリックを少しずつ手前に引いてスムーズに前進速度を減少させます。減速する際には、高度維持のためにコレクティブ レバーを下げる必要があります。
対気速度が減少すると、機体は有効前進揚力を受けなくなります。この失った揚力を補正するために、コレクティブ レバーを上げる必要があります。コレクティブ ピッチを加えているので、左のアンチトルク ペダルを踏む必要もあります。
着陸地点の真上でホバリングに移行します。着陸したい地点の真上で高度 3 フィート (1 m) のホバリングに入ってください。ゆっくりとコレクティブ レバーを下げて、ヘリコプターが着陸地点の真上で安定するようにします。着陸したら、ジョイスティックのスロットルを手前にいっぱいに引くか、または F1 キーを押して、コレクティブ レバーを完全に下げます。
オートローテーション
ヘリコプターのオートローテーションは、飛行機のパワーオフ グライド (エンジン出力なしの状態での滑空) に相当します。次の手順は、シミュレーションでのエンジン故障時に、ロビンソン R22 を着陸させるのに役立ちます。
オートローテーションで重要なのは、着陸の衝撃を緩和させてくれる揚力が得られるよう、ローターの回転数を維持することです。また、適切な着陸エリアに到達し、着地前のフレアで降下率を下げられるように、正しい前進速度を維持する必要もあります。
この滑空比を実現し、最長距離を移動するためには、最長滑空距離速度である 65 KIAS を維持してください。サイクリック レバー (ジョイスティックまたは方向キー) を使用してピッチを調整し、最適な滑空を維持します。
最小降下率で降下する場合は、53 KIAS で飛行してください。 距離的にはあまり進みませんが、長時間空中にとどまることができます。着陸エリアの真上にいるような場合には、最小降下率を使用するとよいでしょう。
以下は、ロビンソン R22 のオートローテーションに役立つヒントです。
- エンジンが故障した場合は、コレクティブ レバーをスムーズかつ速やかに下げて、ローター回転数を保持します (ジョイスティックのスロットルを使用するか、または F1 キーを押して調整します)。忘れないでください。スムーズにです。乱暴にコレクティブ レバーを下げると、ヘリコプターの降下率が増加してしまいます。選択した着陸エリアへの距離に応じて、65 KIAS の滑空を行います。
- ヘリコプターが、地上から 75 ~ 50 フィート (23 ~ 15 m) のところまで降下したら、サイクリック レバーを静かに手前に引いて (ジョイスティックを手前に引くか、または↓キーを押します)、地上から約 15 フィート (5 m) のところに降下するまで約 10°の機首上げ姿勢を確立します。 そして対地速度が減少したら、サイクリック レバーを奥に倒し、ヘリコプターを水平にします。
- 必要に応じて、ジョイスティックのスロットルを前に倒すか、または F3 キーを押してコレクティブ レバーを少し上げ、着陸の際の衝撃を緩和します。
- コレクティブ ピッチを上げると、トランスミッションに発生する機械的な抗力によって機首が左を向こうとするため、機首方位を維持するために右のペダルを踏む必要があります (ジョイスティックをひねるか、右のラダー ペダルを使用するか、またはテンキーの Enter キーを押します)。また、オートローテーションの練習中に出力を回復させる場合は、左のペダルを踏みながら出力を増加させる必要があります。
- 必ず、ヘリコプターの機体を水平で、前進速度やドリフトがない状態で着地させます。
- 着地後は、サイクリック レバーを中立の状態にして、コレクティブ レバーをゆっくりと下げます。
- 次の流れを忘れないでください。フレア、ピッチ、水平、そして衝撃の緩和です。
直進オートローテーション
直進オートローテーションを練習する場合は、次の手順に従ってください。
地上 500 フィート (152 m) のところで、70 ~ 100 KIAS でトラフィック パターンに入ります。
Ctrl + F2 キーを押してスロットルを絞り、エンジンをアイドルにします。
スムーズに、かつすばやく、フル ダウンの位置までコレクティブ レバーを下げます。機首が下がらないようにするため、また 65 KIAS に減速するために、サイクリック レバーを少し手前に引きます。目的の対気速度にしようと、サイクリック レバーを前後に急激に動かさないよう注意してください。
ペダルを踏んで (ラダー ペダルを使用するか、テンキーの 0 (左) または Enter (右) キーを押します)、ヘリコプターのトリム状態に保ちます。サイクリック レバーを使用してドリフトを制御します。フレアに入る前に、必ず、降着装置を針路に対してまっすぐにしてください。
約 75 フィート (23 m) まで降下したら、接近速度を判断できるように、着陸地点を目視し続けます。 最後の減速を行い、サイクリック レバーをゆっくりと手前に引いて、フレアをかけます。ヘリコプターが着地を開始するときの高度は、地上 10 ~ 15 フィート (3 ~ 4 m) でなければなりません。
ヘリコプターが着地する際は、必ずピッチ姿勢を水平にします。そして、コレクティブ レバーをスムーズに上げて降下率を下げ、着地の衝撃を緩和します。
右のペダルを踏んで機首を完全にまっすぐな状態で維持します。
この操作の間は、必要に応じてサイクリック レバーを動かして、機首を水平に保ち、ドリフトを修正します。
180°旋回オートローテーション
180°旋回オートローテーションを練習すると、先を見越して、ヘリコプターをスムーズに、また正確に操縦する能力が上がります。
地上 500 フィート (152 m) から、70 ~ 100 KIAS でこの操作を始めます。
着陸エリアより 150 ~ 250 フィート (46 ~ 76 m) 離れた地点で、ダウンウィンド レグに入ります。
予定の着陸地点の真横で、コレクティブを完全に下げ (ジョイスティックのスロットルを手前いっぱいまで引くか、または F1キーを押します)、オートローテーションに入ります。
オートローテーションの状態が安定したら、ベース レグへと旋回します。旋回には、ペダルではなくサイクリック レバーを使用します。ペダルは調和飛行の維持に使用します。スリップ (内滑り) やスキッド (外滑り) は対気速度の減少、降下率の増加を引き起こし、滑空時間を短くしてしまいます。
サイクリック レバーを使用し、適切な降下姿勢と対気速度 (約 65 KIAS) を維持します。機外の水平線を見ることは適切な姿勢の維持に役立ちます。
サイクリック レバーを使用してファイナル レグにロール アウトし、直進オートローテーションと同様に減速、フレア、および着地を完了します。