AgustaWestland EH101 フライト ノート
回転翼を持つ航空機と、固定翼の航空機とでは、その飛行方式はまったく異なります。ヘリコプターの操縦を習得することは、大きな挑戦であるだけでなく、Flight Simulator で楽しむことのできる最もすばらしい飛行経験の 1 つです。ドバイやシンガポールの摩天楼を縫うように飛び回るのは、ヘリコプターでしかできません。練習を重ねれば、ビルの屋上にも着陸できるようになります。 回転翼機操縦の基本について詳しく知りたい場合は、「ヘリコプターの操縦法」を参照してください。
フライト プランの作成および航空機の操縦は、航空機の重量、天候、滑走路の状態などのさまざまな要因によって影響を受けます。次の推奨飛行パラメータの一覧は、国際標準大気 (ISA) 状態において最大離着陸重量で飛行を行うための概算値です。
重要 : 以下の内容は Flight Simulator でのみ使用することを前提としています。実世界で飛行するために、実際の航空機マニュアルの代わりに使用することはできません。
注意 : Flight Simulator の他のすべての航空機と同様、V 速度とチェックリストはニーボードに表示されます。飛行中にニーボードを表示するには、Shift キーを押しながら F10 キーを押すか、[航空機] メニューの [ニーボード] をクリックします。
注意 : フライト ノートの速度は、すべて指示対気速度で表されています。これらの速度を基準として使用する場合は、[設定 – リアリティ] ダイアログ ボックスの [指示対気速度で表示] がオンになっていることを確認してください。諸元表に記載されている速度は、真対気速度で表されています。
標準設定では、この航空機は燃料とペイロードが最大の状態になっています。大気条件や高度などの要因にもよりますが、総重量が軽い場合はパフォーマンスが変化します。
ジョイスティックでのヘリコプターの操作
ジョイスティックを使用して EH101 ヘリコプターの基本的な飛行操作と出力制御を行うことができます。
ジョイスティックのスティック部分は、ヘリコプターのサイクリック レバーとして機能し、飛行中のピッチ姿勢や、ホバリング中のヘリコプターの地上に対する動きを制御します。
ジョイスティックの中には、スティックをひねることでアンチトルク ペダルとして使用できるものがあります。アンチトルク ペダルを使用して、テイル ローター ブレードのピッチを調整することによって、ヘリコプターの機首を左右に向けます。左のペダルを踏むと、ヘリコプターの機首が左に回転します。右のペダルを踏むと、ヘリコプターの機首が右に回転します。
航空機のスロットルとして機能するジョイスティックのレバーやホイールは、ヘリコプターの場合、コレクティブ レバーとして機能します。コレクティブ レバーによって、メイン ローター ブレードのピッチがすべて同時に制御されます。コレクティブ レバーの主機能は高度の制御です。
最近の精巧なタービン エンジンを持つヘリコプターでは、コレクティブ レバーでスロットルを制御することはほとんどなくなりました。コンピュータ化されたメカニズムにより、パイロットが選択したコレクティブ レバー設定に対し適切なローターの回転数 (RPM) を保つよう、出力設定が制御されます。Flight Simulator でもコレクティブ レバーはこれと同じように機能します。コレクティブ レバーを動かすと、燃料制御ユニットによって、スロットル (エンジンのタービン回転数) が自動的に調整されます。
スロットルを手動で操作する場合は、Ctrl + F3 キーを押すと出力が上がり、Ctrl + F2 キーを押すと出力が下がります。ただし、この手動操作はヘリコプターの操縦に慣れている場合を除き、お勧めできません。タービン出力計を見ながら、タービン回転数のパーセンテージでエンジン出力を設定します。
所要滑走路長
実質的には、ヘリコプターに必要な滑走路の長さは、機体の長さ分だけです。
離着陸に必要な滑走路の長さは、航空機の重量、標高、向かい風、周辺の気温などのさまざまな要因で決まります。ここでは以下のような条件で一般的な所要長を示します。
重量 : 34,400 ポンド (15,604 kg)
高度 : 海面高度
風 : 向かい風なし
気温 : 摂氏 15°
重量が軽い場合、気温が低い場合、または向かい風がある場合は、滑走路の所要長は短くなります。標高や気温が高い場合は、滑走路の所要長は長くなります。
滑走路 : 舗装滑走路
エンジン始動
標準の設定でフライトを開始すると、エンジンはすでに始動しています。エンジンを停止した場合に再始動するには、燃料バルブ スイッチをクリックするか、Ctrl キーと Shift キーを押しながら F4 キーを押します。
ホバリングとタキシング
車輪ではなくスキッドを降着装置として装備したヘリコプターと異なり、EH101 では車輪を使ってタキシングすることができます。アンチトルク ペダルを使って方向を制御し、コレクティブ レバーを使ってスピードを制御します。サイクリック レバーを向こうに倒すと、動き出します。ホバー タキシングを行うこともできます。
ヘリコプターのタキシングは、ホバー タキシングとも呼ばれます。これは、地表から数フィート上をホバリングしながら前進するということです。一般にこのテクニックは、空港内のあるエリアから別のエリアにヘリコプターをタキシングする場合や、ごく短距離内でヘリコプターを移動させる必要がある場合に使用します。
ヘリコプターが動く方向は、サイクリック レバーでコントロールします。EH101 がホバリングするときに機体後部を下げた姿勢を取るのは、静止姿勢ではメイン ローターが前方に傾いているからです。正しい高度を維持するためには、コレクティブ レバーを細かくスムーズに調整します。機首をまっすぐに保つには、左右どちらかのアンチトルク ペダルを踏みます。
離陸
風向きと風速に注意してください。離陸と上昇の際には、横へ流されるのを最小限に抑え、ヘリコプターの性能を効率よく発揮するために、可能であれば風にまっすぐ向かって離陸するようにします。
メイン ローター ディスクを吹き抜ける風には、対気速度と同じ効果があることを覚えておいてください。たとえば、ヘリコプターが 10 ~ 15 ノットの風に向かい合っている場合、ローターは地上でも有効前進揚力 (ETL) の影響を受けます。
垂直離陸の準備ができたら、風景オブジェクトを基準にします。建物、タワー、またはガス タンクなどの遠くの目印に注目します。これらの目印や地平線を、浮き上がる際に姿勢や高度を維持するための目標として使用します。
サイクリック レバー (ジョイスティックのスティック) をほぼ中立の状態に設定します。ジョイスティックのスロットルを操作するか、F2 キーを押して、コレクティブ レバーを完全に下げます。
ゆっくりと、スムーズにジョイスティックのスロットルを前方に倒すか、F3 キーを押して、コレクティブ レバーを徐々に上げていきます。 トルクが 40 ~ 60% に達すると、ヘリコプターは浮き上がり始めます。この状態にはスムーズにゆっくりと移行してください。
車輪が地面から離れると、機体は右へドリフトし始めます。その位置でコレクティブ レバーを固定します。ヘリコプターの位置を保持するには、サイクリック レバーをわずかに左へ倒します。
左のペダルを踏んで、メイン ローターからのトルクを補正します (または、ジョイスティックを左にひねるか、左のラダー ペダルを押すか、あるいはテンキーの 0 キーを押します)。
ヘリコプターの外に目を向け、焦点を地平線などの目視できる手掛かりに合わせます。上昇を続けるには、コレクティブ レバーをスムーズに上げていきます。
上昇するときは、必ず左のペダルに力を加えます。また、機首方位および姿勢を維持するためには、サイクリック (ジョイスティックを操作するか、↑キーまたは↓キーを押します) およびペダル (ジョイスティックをひねるか、テンキーの 0 (左) または Enter (右) キーを押します) をスムーズに細かく調整します。
ヘリコプターの車輪が地上約 3 フィート (1 m) の位置に来るようにします。このように低空飛行するのは、エンジンの故障に備えるためです。また、ヘリコプターを地面効果内にとどまらせておくためでもあります。
コレクティブ レバーを上下に動かして高度を維持します。 サイクリック レバーを少しずつ動かして正しい姿勢を維持します。また、アンチトルク ペダルを使用して、ヘリコプターの機首が回転しないようにします。
風の影響を修正する必要がある場合もあります。 向かい風の中で離陸する場合はサイクリック レバーを少し前へ、左からのクロスウィンドにはサイクリック レバーを左へというような操作が必要になります。
離陸の準備ができたら、サイクリック レバーを静かに少し前に倒して (ジョイスティックを前に倒すか、または↑キーを押します) 機首を下げ、離陸経路に沿って前進を開始します。前進を始めても、ヘリコプターが動こうとしない場合があります。その場合は、ジョイスティックのスロットル設定を上げるか、または F3 キーを押して、コレクティブ レバーをわずかに上げて補正します。
対気速度が 10 ~ 15 ノットに達したら、ヘリコプターは有効前進揚力を受けます。機首は左へ向き、少し上がります。機首が上がるのを防ぐために、サイクリック レバーを少し前方に倒してください。
サイクリック レバーを今度は左へ少し動かして (ジョイスティックを左へ倒すか、または←キーを押します)、機体が右に流されるのを防ぎます。また針路を維持するために右のペダルを踏みます (または、ジョイスティックを右にひねるか、右のラダー ペダルを使用するか、あるいはテンキーの Enter キーを押します)。ヘリコプターは上昇と加速を続けます。
この時点で、危なっかしく感じるかもしれませんが、それはもっともな反応です。ヘリコプターの操縦は簡単ではなく、その操作は、ボールの上に別のボールを載せてバランスを取ろうとするようなものなのです。
加速し、上昇率を維持するために、コレクティブ レバーを上げ、サイクリック レバーをほんの少し前方へ動かします。クロスウィンド レグでは、トラフィック パターンから離脱することも、または 90°旋回してもう一度ダウンウィンド レグにアプローチして着陸することもできます。
ホイスト/スリングの使用方法
Flight Simulator のフライトでは、EH101 で荷物を拾い上げて運ぶことができます。Flight Simulator X: Acceleration には、EH101 のホイストやスリングを使って荷物を移動させるミッションが用意されています。
重要 : ミッションの中には、スリングを使って荷物をつり上げ、運ぶことを要求されるものもあります。このようなミッションでは、スリングはすでに EH101 の底部から下がっており、パイロットが上げたり下げたりすることはできません。拾い上げる荷物の近くまでホバリングして、スリング フックを取り付けモードに切り替えます。
荷物を拾い上げて運ぶのを練習するには、TUTORIAL (A): スリングロードの使用ミッションを飛行してください。
ホイストを使って荷物を拾い上げて運ぶには
- 荷物の真上でホバリングします。
- Ctrl キーを押しながら U キーを押してホイスト アームを伸ばします。
- J キーを押してホイスト ケーブルを下げます。
- O キーを押して、ホイストのフックを取り付けモードに切り替えます。
- フックが荷物に十分に接近すると、自動的に荷物に取り付けられます。
- K キーを押して、目的の高さまでケーブルを引き上げます。
- 荷物を運んで目的の位置に置いたら、O キーを押してホイストのフックを取り外しモードに切り替えます。
ホイストを取り付けモードに切り替えてから、荷物に十分に接近すると、ケーブルが自動的に荷物をつかみます。
運ぶものを引き上げてヘリコプターの中に収容するときは (負傷者を救助するときなど)、ケーブルをいっぱいまで引き上げてホイスト アームを格納します。
また、ヘリコプターの下にケーブルで荷物をつるしたまま空輸する “スリングロード” も可能です。スリングロードを使用するときは、荷物が振動しないように細心の注意を払う必要があります。振動が発生するとケーブルが切れたり、ヘリコプターが操縦不能になったりするおそれがあります。
機能 | キー |
ホイスト アーム (展張/格納) | Ctrl + U キー |
ホイスト ケーブル (下げる) | J キー |
ホイスト ケーブル (上げる) | K キー |
ホイスト/スリング フック (取り付け/取り外し) | O キー |
上昇
標準の天候状態では、AgustaWestland EH101 は平均海面から最大で毎分約 1,964 フィートの速度で上昇することができます。適切な上昇速度は、オートローテーションの速度と同じ 65 ノットです。
通常の上昇では、地面効果内でホバリングを維持するのに必要な値よりも 10% 増しになるように、コレクティブ レバーを使ってトルクを調整します (ジョイスティックのスロットルを使用するか、F3 キーを押します)。
標準的な条件と運用重量では、通常の上昇に 80 ~ 85% のトルクが必要になります。サイクリック (ジョイスティックまたは方向キー) を使用してピッチを調整します。
高度の上昇に伴い、エンジン計器を監視しながらコレクティブ レバーをスムーズに上げていき、上昇出力を維持します。
上昇の際は、次の点に注意してください。
- 出力および上昇率の制御には、コレクティブ レバーを使用します。
- エンジン計器を綿密にチェックし、運用制限内であることを確認します。
- 機外の地平線を見ながら、姿勢 (つまり対気速度) を維持します。視線の焦点が機首に近すぎると、正しい姿勢の維持が困難になります。
- 対気速度およびヘリコプターの姿勢の制御にはサイクリック レバーを使用します。針路を維持するには、または地表上の経路を一定に飛行するためのクラブ飛行角度を作るには、アンチトルク ペダルを使用します。
- 調和飛行を維持するには、アンチトルク ペダルを使用します。スリップ (内滑り) やスキッド (外滑り) は著しく上昇効果を低減させてしまいます。
上昇から水平飛行に移行するには、水平飛行高度より約 50 フィート (15 m) 下の時点でコレクティブ レバーを下げ始めます。トルクを巡航設定 (約 80%) まで下げながら、右のアンチトルク ペダルを踏みます。サイクリック レバーを使用して巡航対気速度を維持します。速度を上げるにはサイクリック レバーを向こうに倒し、速度を下げるには手前に引きます。
巡航
通常の条件下で効率的な巡航飛行を行うには、トルクが 80% になるようにコレクティブ レバーを設定します。継続最大出力より 5% 小さいこの出力設定では、通常 EH101 は約 150 ノットで巡航します。
地表経路を維持するには、アンチトルク ペダルを使用してヘリコプターを風上の方に向け、適切なクラブ飛行角度を作ります。
旋回する場合は、サイクリック レバーを使用してヘリコプターをバンクさせます。
調和飛行を維持するには、アンチトルク ペダルを使用します。旋回計の傾斜計にスリップ (内滑り) またはスキッド (外滑り) が表示されたら、ボールを中央に戻すのに必要なだけ、左右どちらかのペダルを踏みます。
降下
速度を出しすぎずに快適な降下率で降下するには、コレクティブ レバーを下げてメイン ローターのピッチを下げる必要があります。コレクティブ レバーは、ジョイスティックのスロットルを操作するか、または F2 キーを押して調整します。トルクが減少してきたら、右のアンチトルク ペダルを踏む必要があります。
コレクティブ レバーを下げると機首が下がるので、正しいピッチ姿勢および対気速度を維持する必要があります。ジョイスティックを手前に引くか、または↓キーを押して、サイクリック レバーをわずかに手前に引く必要があることも忘れないでください。ただし、サイクリック レバーを手前に引きすぎてはいけません。引きすぎると機体が上昇してしまいます。
降下するにつれて、エンジン出力が大きくなることに注意してください。エンジン計器をチェックし、コレクティブ レバーをスムーズに下げて降下を続けます。
降下状態から水平飛行に移行する場合は、水平飛行を行いたい高度より少し上の高度からコレクティブ レバーを上げ始めます。トルクを巡航設定 (約 80%) まで増やしながら、左のアンチトルク ペダルを踏みます。サイクリック レバーを使用して巡航対気速度を維持します。速度を上げるにはサイクリック レバーを向こうに倒し、速度を下げるには手前に引きます。
アプローチ
ヘリコプターのアプローチでは、目標速度および飛行姿勢を制御するとともに、他の航空機や地形を確認する必要があります。障害物を避けて安全に空港の交通領域に進入し、次に示す着陸手順に従ってください。
着陸
EH101 で着陸するには、通常の離陸と逆の手順を行います。つまり、高度 500 フィート (150 m) のトラフィック パターンからアプローチし、地上約 3 フィート (1 m) でホバリングを開始して、ゆっくりとスムーズに機体を降下させます。
次の手順は、良い着陸習慣を身に付け、スムーズで安定した着陸を実現するのに役立ちます。
ニーボードの着陸チェックリストを再度確認してください。
固定翼機の往来を避けたヘリコプター用のトラフィック パターンを飛行します。
アプローチの前半では、コレクティブ レバーを下げて出力を落とします (ジョイスティックのスロットルを使用するか、または F2 キーを押します)。アプローチの後半では、ちょうどホバリング時の出力、つまりトルクが 70 ~ 75% になるようにスムーズに出力を上げて、地上 3 フィート (1 m) でホバリング状態にする必要があります。
- ダウンウィンド レグは、高度 500 フィート (150 m)、速度 100 ノットで飛行します。
- 次にベース レグに旋回し、70 ノットに減速して 300 フィート (90 m) まで降下します。
- さらに、高度 300 フィート (90 m) でファイナル レグへ旋回し、52 ~ 60 ノットに減速します。
降下角を 10 ~ 12°にすると、障害物との間隔が十分に取れるので着陸エリアを視認しやすくなります。
コレクティブ レバーを調整して降下率を制御します。 降下率を下げる場合は、わずかにコレクティブ レバーを上げ (ジョイスティックのスロットルを操作するか、または F3 キーを押します)、降下率を上げる場合は、わずかにコレクティブ レバーを下げます (ジョイスティックのスロットルを操作するか、または F2 キーを押します)。
着陸地点への接近速度は、サイクリック レバー (ジョイスティックまたは方向キー) を使用して調節します。 サイクリック レバーをわずかに手前に引くと接近速度は減少し、向こうに倒すと接近速度は増加します。理想的な接近速度は、普通に歩くぐらいの速さです。
着陸地点への接近率が増加するまでアプローチを続けます。着陸地点に近づいたら、サイクリックを少しずつ手前に引いてスムーズに前進速度を減少させます。減速する際には、高度維持のためにコレクティブ レバーを下げる必要があります。
対気速度が 10 ~ 15 ノットに減少すると、機体は有効転移揚力を受けなくなります。この失った揚力を補正するために、コレクティブ レバーを上げる必要があります。コレクティブ ピッチを加えているので、左のアンチトルク ペダルを踏む必要もあります。
着陸地点の真上でホバリングに移行します。着陸したい地点の真上で高度 3 フィート (1 m) のホバリングに入ってください。ゆっくりとコレクティブ レバーを下げて、ヘリコプターが着陸地点の真上で安定するようにします。着陸したら、ジョイスティックのスロットルを手前にいっぱいに引くか、または F1 キーを押して、コレクティブ レバーを完全に下げます。
オートローテーション
ヘリコプターのオートローテーションは、飛行機のパワーオフ グライド (エンジン出力なしの状態での滑空) に相当します。シミュレーションでのエンジン故障が発生したときは、次の手順を参考にして着陸してください。
オートローテーションで重要なのは、着陸の衝撃を緩和させてくれる揚力が得られるよう、ローターの回転数を維持することです。また、適切な着陸エリアに到達し、着地前のフレアで降下率を下げられるように、正しい前進速度を維持する必要もあります。
適切な滑空比を実現し、最長距離を移動するためには、最長滑空距離速度である 65 KIAS を維持してください。サイクリック レバー (ジョイスティックまたは方向キー) を使用してピッチを調整し、最適な滑空を維持します。
以下は、EH101 のオートローテーションに役立つヒントです。
- エンジンが故障した場合は、コレクティブ レバーをスムーズかつ速やかに下げて、ローター回転数を保持します (ジョイスティックのスロットルを使用するか、または F1 キーを押して調整します)。忘れないでください。スムーズにです。乱暴にコレクティブ レバーを下げると、ヘリコプターの降下率が増加してしまいます。65 KIAS で滑空するよう調整します。
- 高度 1,000 フィート (305 m) でのオートローテーションにおける安定したローター回転数は、ISA 条件下で 93 ~ 95% です。
- ヘリコプターが、地上から 75 ~ 50 フィート (23 ~ 15 m) の地点まで降下したら、サイクリック レバーを静かに手前に引いて (ジョイスティックを手前に引くか、または ↓キーを押します)、地上から約 15 フィート (5 m) の地点に降下するまで約 10°の機首上げ姿勢にします。そして対地速度が減少したら、サイクリック レバーを奥に倒し、ヘリコプターを水平にします。
- 必要に応じて、ジョイスティックのスロットルを前に倒すか、または F3 キーを押してコレクティブ レバーを少し上げ、着陸の際の衝撃を緩和します。
- 針路がぶれないように、右ペダルを踏んでいる必要があります。
- 着地後は、サイクリック レバーを中立の状態にして、コレクティブ レバーをゆっくりと下げます。
- 次の流れを忘れないでください。フレア、ピッチ、水平、そして衝撃の緩和です。