Boeing 737–800


フライト ノート― Boeing 737-800 の操縦方法

ボーイング 737 は世界で最も多く使われているジェット旅客機であり、737-800 は 737 シリーズの最新鋭機種です。 1967 年に初飛行してから 20 年目に、737 の受注機数は 1,831 機に達し、商業ジェット旅客機のベストセラーとなりました。さらに 20 年が経った今も需要は衰えず、737 シリーズの総受注数は 6,000 機に及ぶ勢いで、すでに 5,000 機が納入されています。

737 の大成功の理由は、設計の柔軟性にあります。このシリーズは顧客の需要に合わせて絶え間なく改良され続け、長年の間に著しい進化を遂げました。最初に登場した 737-100 の全長は翼幅より 8 インチ長いだけで、そのずんぐりとした形から “ファット アルバート” と呼ばれていました。乗客数は最大 100 名でしたが、当時のボーイング社の最小ジェット旅客機ということを考えれば輸送能力は妥当なものでした。このシリーズの派生モデルは、737-100 の初号機が飛行する前から、すでに設計が始まっていました。737-200 は胴体が延長され、より強力なエンジンが搭載されました。737-300 では低騒音で燃費の良い新型エンジンが導入されました。737-400 はチャーター機やビジネス エアライン向けに胴体が延長されました。

1997 年には 737 の初期型 (-100/-200) とクラシック (-300/-400/-500) の生産が終了となり、NG (次世代 : Next Generation) シリーズ (-600/-700/-800/-900) へと移行しました。現在、737 シリーズのストレッチ型 (胴体延長型) の最新モデル (-800/-900) は最大で 189 名の乗客を乗せることができます。ボーイングの小型ジェット機だった 737 が、今では栄光ある兄貴分の 4 発ジェット機 707 に匹敵する輸送能力を持つまでに進化したのです。

エンジン、翼、アビオニクスを近代化した 737 NG シリーズ型は、単に初期型の 737 の胴体を延長しただけでなく、設計上の大きな変更も加えられています。新しく加わった特徴には、燃費、離陸および上昇性能、航続距離、輸送能力を向上させる独特のハイテク ウィングレットや最新の “グラス コックピット” があります。こうしてボーイング 737 は紛れもない 21 世紀の旅客機へと進化したのです。

諸元表

ヤード ポンド法メートル法
巡航速度0.785 M、477 kt、550 mph853 km/h
エンジンGE CFM56-7 (推力 24,200 lb) 2 基
航続距離3,060 nm5,425 km
実用上昇限度41,000 ft12,497 m
燃料積載量6,875 gal26,020 ℓ
自重90,710 lb41,145 kg
総重量174,200 lb79,010 kg
全長129.5 ft39.5 m
全幅112.7 ft34.3 m
全高41.16 ft12.55 m
座席数189