Mooney M20M “Bravo” フライト ノート


フライト プランの作成および航空機の操縦は、航空機の重量、天候、滑走路の状態などのさまざまな要因によって影響を受けます。次の推奨飛行パラメータの一覧は、国際標準大気 (ISA) 状態の日に最大離着陸重量で飛行を行うための概算値です。

重要 : 以下の内容は Flight Simulator でのみ使用することを前提としています。実世界で飛行するために、実際の航空機マニュアルの代わりに使用することはできません。

注意 : Flight Simulator の他のすべての航空機と同様、V 速度とチェックリストはニーボードに表示されます。飛行中にニーボードを表示するには、Shift + F10 キーを押すか、または [航空機] メニューの [ニーボード] をクリックします。

注意 : フライト ノートの速度は、すべて指示対気速度で表されています。これらの速度を基準として使用する場合は、[リアリティの設定] ダイアログ ボックスの [指示対気速度で表示] がオンになっていることを確認してください。諸元表に記載されている速度は、真対気速度で表されています。

標準設定では、この航空機は燃料とペイロードが最大の状態になっています。大気条件や高度などの要因にもよりますが、総重量が軽い場合はパフォーマンスが変化します。

所要滑走路長

離陸 : 2,000 フィート (610 m)、フラップ 10°
着陸 : 2,500 フィート (762 m)、フル フラップ

離着陸に必要な滑走路の長さは、航空機の重量、標高、向かい風、フラップの使用、周辺の気温などのさまざまな要因で決まります。ここでは以下のような条件で一般的な所要長を示します。

重量 : 3,200 ポンド (975 kg)
高度 : 海面高度
風 : 向かい風なし
気温 : 摂氏 15°
滑走路 : 舗装滑走路

重量が軽い場合、気温が低い場合、また向かい風がある場合は滑走路の所要長はより短くなります。 標高や気温が高い場合は、滑走路の所要長はより長くなります。

エンジン始動

標準の設定でフライトを開始すると、エンジンはすでに始動しています。エンジンを停止した場合は、Ctrl + E キーを押すと自動始動の手順を開始できます。エンジンの始動操作を手動で行う場合は、ニーボードのチェックリストの手順に従ってください。

タキシング

タキシング中の出力は、プロペラ コントロールと混合気コントロールをいっぱいに押し込み、約 1,000 RPM に設定します。誘導路を走行するときは、ラダー ペダルで機首を左右に操作して方向を制御します (ジョイスティックの場合は、スティックをひねります。ラダー ペダルの場合は、ラダー ペダルを操作します。キーボードの場合は、テンキーの 0 キー (左) または Enter キー (右) を押します)。

離陸

離陸前チェックリストの項目をすべて実行し、F7 キーを押すか、または計器パネルのフラップ スイッチをクリックして、フラップを 10°に設定します。

カウル フラップは離陸時と上昇時は開いておきます ([カウル フラップ] スイッチをクリックします)。

機体を滑走路のセンターラインに揃えたら、スロットルを全開にします。離陸滑走の最初の段階では、吸気圧力計に注意してください。吸気圧が 38 インチ以下を示す状態を保つ必要があります。燃料圧力計は、最低 24 PSI を指している必要があります。

指示対気速度 (KIAS) 60 ノット前後で操縦桿をスムーズに手前に引き (キーを押すか、ジョイスティックまたはヨークを使います)、機首を水平線から 10°上げ、85 KIAS で上昇します。

上昇率がプラスになったら (昇降計と高度計の値の両方が増加している状態)、すぐに G キーを押すか、計器パネル上の着陸装置レバーをクリックして、着陸装置を上げます。次に、F6 キーを押すか、またはフラップ スイッチをクリックして、フラップを上げます。105 KIAS まで加速します。

上昇

巡航高度まで上昇する際の推奨パラメータは、回転数が 2,400 RPM (Ctrl + F2 キーを押すか、またはプロペラ コントロールをドラッグします)、吸気圧が 34 インチです (F2 キーを押すか、またはスロットル コントロールをドラッグします)。カウル フラップは開いたままにします。上昇速度は、120 KIAS 前後にします。

燃料効率を最適にするには、選択した出力設定におけるピーク値をタービン温度 (TIT) 計が示すように、混合気を調節します (Ctrl + Shift + F2 キーを押すか、または混合気コントロールをドラッグします)。高度やパワーを変えたときに、TIT の調節が必要な場合があります。 TIT が華氏 1,750°(摂氏 954°) を超えてはいけません。

長時間上昇するときや、巡航高度に達してパワーを下げたときに燃料圧力計にふらつきが見られる場合は、ふらつきが収まるまで燃料ブースト ポンプをオンにします (燃料ブースト スイッチをクリックします)。

巡航

巡航高度は通常、風や天候などの要因によって決定されます。飛行経路に沿って気象を作成した場合、これらの要素を考慮してフライト プランを作成してもよいでしょう。最適な高度は、そのときの機体装備および総重量で燃費が最も良くなる高度です。ここでは、高度の選定について詳しくは触れません。

最適な出力設定を行うと、巡航速度も燃料流量も増します。

プロペラ回転数 2,400 RPM、吸気圧力 34 インチに設定します。混合気は、TIT がピークになるように設定します。 出力設定は低い方が、燃料流量が少なくなり航続距離も伸びます。

燃料効率を最適にするために、選択した出力設定におけるピーク値を TIT が示すように、混合気を調節します (Ctrl + Shift + F2 キーを押すか、または混合気コントロールをドラッグします)。高度や出力を変えたときに、TIT の調節が必要な場合があります。TIT が華氏 1,750°(摂氏 954°) を超えてはいけません。

高度が 22,000 フィート (6,706 m) を超え、吸気圧が 32 インチを超えると、最適出力である TIT が 1,650°F (899℃) またはそれより濃い混合気しか設定できません。

巡航時と降下時はカウル フラップは閉じておきます ([カウル フラップ] スイッチをクリックします)。

降下

吸気圧の設定が 15 インチを下回る長時間の降下は、エンジンを冷やしすぎることがあるので避けてください。

18,000 フィート (5,486 m) からの降下を例に示します。プロペラ回転数を 2,000 RPM に設定し、毎分 500 ~ 750 フィート (152 ~ 229 m) の降下率を維持できるように、必要に応じて吸気圧を調節します。一般的な降下速度は、150 KIAS 前後です。降下中もエンジンの TIT がピークになるようにします。

この場合、海面高度まで降下するには約 24 分かかり、この間に 69 マイル (111 km) 近い距離を飛行します。必要に応じて、出力を上げたままスピード ブレーキを使用して、降下率を上げることができます。

アプローチ

110 KIAS を下回ったら、フラップを下げ始めてかまいません。 フラップは、対気速度を減らすのに有効です。また、140 KIAS 以下の場合は、対気速度を下げるために着陸装置を下げることもできます。

110 KIAS 前後に減速して、ダウンウィンド レグに入るか、計器進入ならイニシャル アプローチ フィックスに入るように計画を立てます。

着陸

ファイナル アプローチは、フル フラップで、75 KIAS 程度の対気速度になるようにします。プロペラと混合気のコントロールは、前方へいっぱいに押し込みます。ファイナル アプローチでは、着陸装置が下げてあることも確認してください。

滑走路の進入端を過ぎた 1 点を選択して目標とします。風防ガラスからの視界で、その 1 点が静止して見えるようにピッチを調整します。パワーはファイナル アプローチの設定のまま、飛行機を滑走路に向けて操縦します。フレアをかける寸前に出力をアイドルまで落とし、接地させます。

接地したら、パワーをアイドルまで下げ、. (ピリオド) キーを押してブレーキをかけ、滑走路を離れます。F6 キーを押して、主翼のフラップを上げます。