VFR 飛行と ATC

雲のない空を飛行する

ほとんどの国では、有視界飛行方式 (VFR) と計器飛行方式 (IFR) の 2 種類の飛行方式に関する規則が定められています。気象条件が基準値を上回っている場合、大まかに言えば、視程が目視のみで飛行できる最低条件を上回っている場合は、有視界飛行方式 (VFR) で飛行することができます。VFR で飛行しているときは、管制官と交信せずに非管制空港に離着陸することができます。

現実の世界と同様に、Flight Simulator でも VFR で飛行する場合は ATC と交信する必要はありません。実際は、VFR 飛行のときも状況によって ATC との交信が必要となりますが、Flight Simulator ではそのような状況でも交信は必要ないので、より自由度が高いといえます。

Flight Simulator で VFR 飛行を行うときに忘れてならないのは、ATC を利用できるということです。空港にアプローチするときに ATC と交信できるだけでなく、管制空域の通過許可や、フライトフォローイングサービスを要請することができます (「空域の通過」と「フライトフォローイング」を参照してください)。

また、VFR 飛行中に ATC と交信する利点として、近くを飛行している航空機についての情報を得られるという点が挙げられます。管制官は、すべての航空機について知らせてくれるわけではありませんが、作業負荷が許す限り、継続的に飛行を手助けしてくれます (「ATC からのトラフィックメッセージ」を参照してください)。

フライトプランナーを使用すると、ある空港から別の空港への VFR 条件での飛行ルートを作成できます (「フライトプランナーの使用法」を参照してください)。フライトプランナーを使用することにより、GPS (全世界測位システム) を利用して飛行ルートを追跡できるだけでなく、そのルートに沿って自動操縦で飛行することもできます。フライトプランナーを使用して VFR 飛行を行う場合はフライトプランの提出は行わないので、フライトの終了時にフライトプランをキャンセルする必要はありません (ただし、現実の世界ではキャンセルが必要です)。