無線機器の使用法


適切な機器を選択して周波数を合わせる

Flight Simulator では、航空交通管制との通信に無線機器を使用します。飛行中、担当の航空交通管制が変わるごとに、無線機器を調整してその周波数に合わせる必要があります。

無線機器の周波数の調整は、オート チューニング機能を使う方法と、手動で行う方法の 2 つがあります。ATC との交信の詳細については、「ATC (航空交通管制)」を参照してください。

オート チューニングの使用法

オート チューニング機能を使用すると、無線周波数の切り替えが自動的に行われるので、周波数変更が容易になります。これにより、パイロットは航空機の操縦と目的地までの航法に専念することができます。新たな管制機関と交信するための ATC メニューの項目 (たとえばアプローチへのコンタクトなど) を選択すると、無線周波数は選択した新しい管制機関の周波数に自動的に調整されます。

オート チューニング機能を使用しているときは、他の航空機が ATC と交信していても、有効な周波数に合わせていなければ、ATC メニューから項目を選択しない限り無線からは何も聞こえません。これは、メニューからメッセージを選択して交信を開始するまでは、無線が調整されないためです。

無線の手動チューニング

パイロットが自分で無線をチューニングしたい場合は、オート チューニング機能をオフにすることもできます。この場合は、周波数の変更が必要になるたびに、無線を手動で調整する必要があります。

1 – スタンバイ周波数
2 – “スタンバイ周波数に切り替え” スイッチ

無線を新たな周波数に合わせると、ATC ウィンドウに新しいメニュー項目が表示されます。たとえば、タワー管制官へのメッセージに対応する選択項目が表示されるようにするには、まず無線をタワーの周波数に合わせる必要があります。

通信、航法、または ADF 無線機に新しい周波数を設定するには

  1. Shift + 2 キーを押すか、計器パネルの  をクリックして、無線機器を表示します。
  2. 変更する無線周波数の上にマウス カーソルを置きます。
  3. マウスのホイールを使用して、周波数を変更します。

または、

  1. スタンバイ周波数をポイントします。カーソルが手の形に変わります。
  2. カーソルを左または右に移動します。
    カーソルにプラス記号 (+) またはマイナス記号 (-) が表示されます。
  3. 周波数を上げるには、プラス記号が表示されるようにカーソルを置き、マウスの左ボタンをクリックします。
  4. 周波数を下げるには、マイナス記号が表示されるようにカーソルを置き、マウスの左ボタンをクリックします。
  5. 周波数を正しく設定したら、”STBY” と書かれている白いボタン (“スタンバイ周波数に切り替えスイッチ” と呼ばれます) をクリックします。

または、

  1. C キーを押して、COM 1 無線機の第一優先周波数 (小数点の左側の数値) を選択します。C + 2 キーを押して、COM 2 無線機の第一優先周波数を選択します。
    • 周波数を上げるには、^ (キャレット) キーを押します。または、
    • 周波数を下げるには、 (マイナス) キーを押します。
  2. C キーを 2 回押して、COM 1 無線機の第二優先周波数 (小数点の右側の数値) を選択します。C キーを 2 回押し、2 キーを押して COM 2 無線機の第二優先周波数を選択します。
    • 周波数を上げるには、^ (キャレット) キーを押します。または、
    • 周波数を下げるには、 (マイナス) キーを押します。

この操作は、NAV、ADF、およびトランスポンダ無線機でも同様です。チューニングする機器に応じて、最初に Nキー (NAV 2 の場合は N + 2 キー)、Ctrl + Shift + A キー、および T キーのいずれかを押すか、マウスのホイールを使用します。

音声選択パネル

音声選択パネルの [COM 1]、[COM2]、および [BOTH] ボタンは、送信や聴取時に使う無線機を選択するときに使用します。オート チューニング、送信、あるいは受信を行う無線機を 1 つだけ選択するには、音声選択パネルの [COM 1] または [COM 2] をクリックします。[BOTH] ボタンをクリックすると、すでに選択している無線機で送信を行いながら、両方の無線機の通信を聞くことができます。ATIS を聞くために管制官との通信を中断せずに済むので、アプローチ時には特に便利です。管制官との通信を中断すると、航空交通に関する通信が聞けなくなってしまいます。音声選択パネルにある航法無線機のボタンを押すと、航法無線機の識別コード音を聴くこともできます。両方の無線機が管制官の周波数に合わせてあり、音声選択パネルの [BOTH] ボタンが点灯している場合は、非常に騒々しくなり、聞き取るのが困難になることもあります。

セスナの音声選択パネル。
音声選択パネルの外観は
航空機によって異なります。

音声選択パネルを使用するには

  • 聴取したい無線機のボタンをクリックします。

ボタンの緑色のライトが点灯したら、その無線機のオーディオ チャンネルが有効であることを示します

複数の無線機を同時に聴取するには

  • 音声選択パネルの [BOTH] ボタンをクリックします。

特定の通信または航法援助施設の周波数を見つけるには

  • 実世界のチャートを使用して探します。

または、

  1. [フライト環境] メニューの [マップ] をクリックします。
  2. マップ上で、周波数を知りたい空港または航法援助施設をポイントします。
    必要に応じてマップのズーム機能を使用します。