マルチプレイヤーの ATC (航空交通管制)
Flight Simulator マルチプレイヤーでのパイロットと管制官
Flight Simulator のエキサイティングな機能の 1 つが、飛行中のパイロットと ATC との間のリアルな交信です。マルチプレイヤーに参加するプレイヤーは、他の Flight Simulator のパイロットのための航空交通管制官となることも、パイロットとして ATC と交信することもできます。
経験の浅いプレイヤーは、Flight Simulator マルチプレイヤーを使用してオンラインで他のバーチャル パイロットや管制官から学ぶこともできます。 また、ラーニング センターの「ATC (航空交通管制)」セクションにある入門的な内容の記事も読むとよいでしょう。 この記事では全般的に、Flight Simulator での AI (人工知能) 航空交通管制について述べています。実世界での ATC の概要については、「ATC (航空交通管制) とは」を参照してください。
管制塔
Flight Simulator での管制塔の設定は簡単です。 マルチプレイヤー セッションのホストとなる場合も他のプレイヤーのセッションに参加する場合も、パイロットになるかタワー管制官になるかを選択することができます。また、実在する数多くの空港の管制塔の 1 つを選択できます。
注意 : タワー管制官用の画面の使用方法については、「タワー管制官を務める」を参照してください。
管制官を務める場合は、管制室の内側からの視界が画面に表示されます。管制塔内の他のステーションに移動することや、管制官用画面の各部分のうち必要な部分を表示することも可能です。
管制官は、担当する空港を発着する他のパイロットの交通を指示します。声を使って他のパイロットと交信する (またはテキスト チャットを使って交信する) こともできるので、よりリアルな管制を行うために ATC の手順や言葉遣いに習熟したいというような場合に役立ちます。
Flight Simulator では、管制塔のリアルさを追求することも、自分なりの楽しさを追求することも思いのままです。
ATC のリアリズム
インターネット上で活動する熱心なバーチャル パイロットの中には、シミュレータの ATC ができる限りリアルであってほしいと望んでいる人もいます。 また、バーチャル管制官の中には、実世界の管制官もいます! マルチプレイヤーで管制官となり、実世界のパイロットや熱心なバーチャル パイロット相手に誘導を行ってみようと考えているのであれば、実世界の用語と手順を使用することになっているマルチプレイヤー セッションを探してみるとよいでしょう。
バーチャル管制官になるために学習するには、指導者のいるマルチプレイヤー セッションに参加するとよいでしょう。Flight Simulator のマルチプレイヤー ロビーはいくつかのカテゴリに分かれています。
さらに良い方法は、自分がマルチプレイヤー セッションのホストとなり、経験豊富な管制官を招待して指導を受けることです。学ぶ意思を持つプレイヤーの力になりたいと考える熱心な Flight Simulator ファンの多さに、きっと驚くことでしょう。
ATC の楽しみ!
一切の規則を無視したい場合も、これはシミュレータであるので、自分の思いのままに楽しめることでしょう。自分なりのルールで Flight Simulator のマルチプレイヤー管制塔を使用してください。
管制塔の ATC パネルの詳細については、「タワー管制官を務める」を参照してください。
実世界での航空交通管制手順の詳細については、「ATC (航空交通管制) とは」を参照してください。
マルチプレイヤーのパイロット
ルールは無視して単に他のプレイヤーと交信してみたいという、パイロットではない初心者にとっても、実世界のパイロットあるいは高度なリアリズムを追求する熱心なバーチャル パイロットにとっても、Flight Simulator のマルチプレイヤー ATC は楽しむための絶好の手段となるでしょう。
リアルな ATC は、Flight Simulator の機能の中でも、長年にわたって絶えず求められてきたものの 1 つです。これまでのバージョンでは、AI による ATC がシミュレートされていますが、非常にリアルで人気の高い機能となっています。けれども、マイクロフォンの向こう側にいる、人間の管制官を相手に額に汗する経験に勝るものはありません。
バーチャル パイロットには、さまざまな人々がいます。中には本物のパイロットもおり、多くは航空会社のパイロットです。パイロットとして、ATC との交信のリアルさを追求するには、実世界での用語や手順を使用することになっているマルチプレイヤー セッションに参加するとよいでしょう。
実世界のパイロットの訓練で最も難しいのは、ATC との話し方を学ぶことだと言う人もいます。 Flight Simulator のマルチプレイヤー ATC は、訓練操縦士やパイロット志願者にも大いに役立ちます。実世界の ATC との交信に怖じ気づく新人パイロットもいるかもしれませんが、Flight Simulator ならば、自宅や職場の快適さや安全の中で学習でき、何度でも失敗できます。
ヘッドセットを使用する
マルチプレイヤー ATC でヘッドセットを使用して声で交信すれば、リアリティがさらに高まります。両手が空くので、航空機の操縦や、管制官ならばボタンの操作を行うことができます。
マルチプレイヤー モードでヘッドセットを使うには
- ヘッドセットがコンピュータの正しいポートに接続されていることを確認します。
- 音声通信を許可するようにホスト オプションを設定します。
- セッション中に他のパイロットまたは ATC に話しかけるには、無変換キーを押し続けます。送信を停止するには、無変換キーを放します。
重要 : ヘッドセットを使うときには、注意すべき点がいくつかあります。リアリティを最大にするには、ヘッドセットから音声通信だけが聞こえるようにします。
- ヘッドセット以外のオーディオ出力機器がないときは、すべての音、つまりエンジン音や舗装面上の車輪の音、さらに電子メール プログラムが起動済みの場合はメール通知の音までが、ヘッドセットから聞こえることになります。
- ヘッドセットから声だけが聞こえるようにするには、コンピュータに 2 つ以上のオーディオ機器 (サウンド カード) が必要です。
ヘッドセットから声だけが聞こえるようにするには
(2 枚のサウンド カードが必要)
- メイン メニューの [設定] をクリックし、[サウンド] をクリックします。
- [Windows サウンド デバイス] の下の [設定] をクリックします。
- [音の再生] ボックスの一覧で、音声以外のすべてのサウンドを再生するサウンド カードを選択します。
- [音声] タブをクリックします。
- [音声再生] ボックスの一覧で、音声を受信するサウンド カードを選択します ([オーディオ] タブで選択したサウンド カードとは別のカード)。
- [音声録音] ボックスの一覧で、音声を送信するサウンド カードを選択します ([オーディオ] タブで選択したサウンド カードとは別のカード)。
- [OK] をクリックして、Windows のダイアログ ボックスを閉じます。
- [OK] をクリックして、Flight Simulator の [サウンド] ダイアログ ボックスを閉じます。
専門用語を知る
現実の世界のパイロットは、ATC 用語を学習し、また磨きをかけるために、さまざまな資料を利用しています。Flight Simulator の ATC を使用する場合も、以下に示す資料が役立つでしょう。
『Aeronautical Information Manual』 (AIM-Pilot/Controller Glossary、米国政府発行)
Aircraft Owners and Pilots Association (AOPA)
『Say Again, Please』 Bob Gardner 著、Aviation Supplies & Academics (2005)
『The Pilot’s Radio Communications Handbook』 Paul E. Illman 著、McGraw-Hill Professional Publishing (1998)
『The Pilot’s Reference to ATC Procedures and Phraseology』 Mills and Archibald 著、Reavco Publishing (2000)
Comm1: IFR 飛行時の ATC 交信手順を学習できるインタラクティブ ソフトウェア
関連リンク